10月 202018
 

数年前より気になっていた「伊南川100kmウルトラ遠足」に参加し完走してきました。
凄く、凄く嬉しいです。

エントリーまで

5年前に信越五岳(110km)を完走してから、ロードのウルトラはもっときついのか気になってました。それにトレイルだけじゃなくロードも完走してないとウルトラランナーって言いにくいってのもあり、いつかロードの100㎞をやろうと思いつつ数年。本来なら今年もやらなかったと思うけど、気になってた伊南川の大会が来年でファイナルとの情報があり、それなら今年トライしてみようとなったのでした。今年完走出来なくても来年もう一度チャンスあるという保険の意味を込めて。

練習

9月に入るまでは日々の練習はあまり距離を走りませんでしたが、たまに長い距離を走ってました。
4/28 蔵王エコーライン 標高差1200mくらい
5/4 猪苗代湖一周 55㎞
5/27 チャレンジ磐梯吾妻スカイライン 66㎞
6/17 八幡平一周 45㎞
7/7 12時間走
7/16 12時間走(7時間でリタイア)

8月は山歩きメイン。

9月は最長距離こそ37㎞だけど、20㎞以上を7回走り月間で280㎞程度になりました。
最後の方は25㎞走ってもあまり疲労感を感じないときもありました。

練習とは違うけど、大会2~3日前から胃の粘膜を厚くする薬を飲みました。

前日

休みを取って早めに移動したので昼過ぎくらいには会場に着きました。せっかくなのでコースを車で試走。ラスト2㎞の砂利道や、60㎞地点からの坂等々、試走によりだいぶ心の準備が出来ました。特に坂の傾斜感を知っておくのはほんとに良いです。

会場に戻り受付をしてから宿マドリード58さんへ。ゆっくりとしたいので地元の温泉を回ることも無く、部屋の風呂に入って夕食をとってから20時くらいには就寝。

当日

1:50 起床

朝ごはん、胃薬(ガスター10)、VESPA、擦れ防止(ProtectJ1)

服装は最後まで悩んだけどスタート時は以下のような感じ。気温5度くらい?
・帽子、ヘッデン、手袋
・半袖T2枚重ね、アームウォーマー
・薄手のウィンドブレーカー
・CW-Xロングタイツ、短パン
・ASICSの靴下
・HOKA クリフトン4

3:00頃に宿を出て会場へ。
スタートはすごく緩い感じでピリピリ感は皆無。
定刻4:00の3分前くらいにポン菓子が爆発してスタート

以下距離表示は手元のgarminによるもの。
公式の距離とちょっとずれてます。

0~10㎞ 1:06:30

4時スタートなのでずっと暗い中を走る。上を見るとオリオン座が綺麗。
走る以外の事に気が回るくらいの余力を持って走る。

10~20km 1:06:13 累積2:12:43

最初の10㎞と同じペース。
最初の30㎞(標高差550m)を3:30で予定しているので良いペース。
スタートから1時間半くらいで明るくなってきた。
夜明けは力がみなぎる感じがして気持ち良い。

20~30km 1:06:16 累積3:19:04

ずっと同じペース。ここら辺から徐々に疲労を感じてくるので、常に無理をしてないか、呼吸が辛くなってないかを意識しながら走った。30㎞にある七入のエイドまで行けば、暫く走行禁止区間になるのでそこまで頑張った。

30㎞~40㎞ 2:01:16 累積5:20:20

七入から沼山峠までの登山道登り区間。走行禁止だけど走ってる人もいた。暗黙の了解で走ってるのは黙認されてるっぽいけど、コースに登山道を入れる条件として走行禁止となっているはずなので自分は守ってみた。
標高差600m程度登るので泉ヶ岳くらいだけど、それほど急登という感じはしない。
最後の1㎞が辛いような話を聞いてたけど、沼山手前は少し緩くなって気持ち良くエイドに到着。
エイドからはシャトルバス専用道。下りは走ったけど、上り返しは無理しないで歩いた。

40㎞~50㎞ 1:17:51 累積6:38:11

沼山から御池のエイドまでは10㎞あり、今大会で一番長い区間。走っていて長いな~とは思ったけど、標高が高く気持ちよい道。御池のエイドからは急坂の下り。シューズのおかげか普通に走れる。足も持ってくれてる。

50km~60km 1:26:49 累積8:05:00

53km中間地点七入のエイドで20分くらい使った。トン汁とおにぎりを食べたり、ザックのジェルを入れ替えたり、足に保護クリーム塗りなおしたり。
そしてドロップバッグに入れてたキューブを解いた。100㎞のウルトラマラソン最中にキューブを解いたらもしかして日本初なんじゃないかと思って。手がかじかんでて26秒でした。
あと痛み止めも飲んだ。痛み止めには賛否両論あるけど、今回も素直に頼ってみました。
スタートから約7時間半くらいにエイドを出発。そこからは60㎞地点までは緩い下り。エイドも多くあり頑張れました。

60㎞~70km 1:38:13 累積9:43:13

自分の中で最大の難関だと思っていた標高差400m-8㎞の上り。
ここを上り切れば後は下りばかりなので完走できると思っていた。
全歩きで考えていたけど、傾斜が緩いところは少しだけ走る。
最後は他のランナーと話しながら楽しく一番高い場所にあるトンネルに到着。

70㎞~80km 1:12:07 累積10:55:20

急な下り区間。気持ちよく走れた。77㎞地点にある木賊温泉。大会中に温泉に入る人も結構多いらしいです。ただ今回は野外露天風呂が台風の影響で砂に埋まって入れなくなってました。皆残念がるだろうなと思いながら通過。

80㎞~90km 1:24:46 累積12:20:06

下り基調だけど、傾斜は緩くなり、体力的にもきつくなってきた。歩きの時間が増えたけど、もしかすると14時間を切れるかもしれないので、切りたいと思いつつ進む。無理だと思ったり、まだいけると思ったり、気持ちの上下がある感じ。この時点で目標が完走から14時間切りに切り替わっていた。

90~ゴール 電池切れでデータ無し

最後はほぼ平らな道が続く。長いし、抜かれることも増えてきて少し辛かった。暗くなるころには雨も結構降ってきたけど残りは5㎞程度。14時間切りのために最後の焼肉エイドも給水とリンゴだけで通過。残り2㎞で噂の未舗装路。ここまで来たか~と感慨深いものがあった。未舗装路を上りきって少し下ると残り1㎞。最後はラストスパート出来るくらい力が出た。写真用に両手を広げ笑顔でゴール。

ゴール後

完走証見たら13時間39分でした。嬉しい。
早めに帰れそうだったので、温泉にも入らずにまっすぐ仙台に帰ってきました。
そういえば会場を出てすぐ、左折を見落として直進してる参加者を発見。
すぐに車を止めて、正しいコースを伝えました。
うちらの車が通らなかったらあの方どこまで間違った道を進んだんだろうと思うと、ほんとに気付いて良かったです。

感想

ついにロードの100㎞ウルトラ(このさい登山道が含まれてるとかは気にしない)を完走出来て本当に嬉しいです。大会はエイドのスタッフの方などとても親切で応援もしてくれて力になりました。スタッフの皆さま長い時間本当にありがとうございました。

最近なんでそんなに走るのか聞かれる事がたまにあるんだけど、自分の場合特に意味は無いのかも。単に挑戦するという遊びだと思います。走ってるときや、後付けで人生哲学的なものを感じたりもするんだけど、基本は遊び。遊びと言ってもふざけてるという意味では無くて、全力で遊んで感じて生きてる感があります。

気になっていたトレイルとロードのウルトラはどっちがきついのかについては、あくまでも自分の感想だけど、トレイルの方が厳しいと感じました。やっぱりトレイルのアップダウンが大変だし、制限時間長いと言っても、その分長い時間頑張らないといけないので。

最後に、100㎞を完走しても人生観が劇的に変わるとかは無いけど、通勤中のいつもの景色がいつもと違ってちょっと素晴らしく見えるという効果がありました。

 Posted by at 11:02 PM

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